プロボクシング前4団体バンタム級統一王者で現WBC、WBO世界スーパーバンタム級1位の井上尚弥(30=大橋)が希望する今後の対戦相手について、所属ジムの大橋秀行会長(58)が明かした。

渡嘉敷勝男氏(62=渡嘉敷ジム会長)、竹原慎二氏(51=竹原慎二&畑山隆則ジム会長)、畑山隆則氏(47=竹原慎二&畑山隆則ジムGM)の元世界王者3人による「ぶっちゃけチャンネル」で「大橋会長と呑みトーク第2章」が更新された。

以前、同チャンネルで井上尚弥と元世界2階級制覇王者で現WBA世界スーパーバンタム級1位の亀田和毅(31=TMK)戦実現の可能性について3人が語ってきた経緯もあり、大橋会長は「それを聞かれると思って、今日、井上尚弥に聞いたの」と本人の意向をヒアリングしてきたと前置き。その上で「(今は)フルトンのことしか考えていない。で、あとやりたいのはネリ、カシメロ」と“代弁”した。

フルトン戦後は、元世界2階級制覇王者で現WBC世界同級2位のルイス・ネリ(28=メキシコ)、元世界3階級制覇王者で現WBO世界同級5位のジョンリール・カシメロ(33=フィリピン)との対戦を希望し、亀田和毅は現時点で「やりたい相手」の選択肢に入っていないとの意向を示した。大橋会長が亀田和毅に関する発言をするのは異例のことだった。

カシメロとは20年4月に米ラスベガスで対戦が決まっていたものの、コロナ禍で中止された経緯もある。大橋会長は「カシメロは1回やるはずだったので、決まっていたが、コロナでダメになった。カシメロは前回の試合(5月13日、フィリップス・ンギーチュンバ戦判定勝ち)で良くなかったが(井上は)カシメロ、ネリに興味がある、やっぱり11年間、無敗でこれだけの王者になっているので、井上がやりたい相手とやっている」とマッチメーク法についても明かしていた。