格闘代理戦争の準決勝第1試合で青木真也監督が推薦する中谷優我(21)と、イゴール・タナベ監督推薦のトミー矢野(21)が対戦。開始直後にキックからタックルにいった矢野が中谷の左足をとり、そのまま膝十字固めで、わずか18秒で勝利した。

矢野は4歳で柔術をはじめ、幼少期から山本KID徳郁と練習し、中学生の頃には山本美憂のスパーリングパートナーを務めていたという経歴を持つ。

試合後は「練習でも結構足関が得意で極めてるんで、試合でも練習通りできてすごいうれしいです。(決勝では)僕は同じブラジル人のギレルメ選手に勝ち上がってほしいんですけど、(中村)京一郎選手も強いんで。どっちが来ても自分が優勝できるように頑張りたいと思います」とよろこんだ。

そして「今日、僕のセコンドについてくれたお兄ちゃんの山本アーセン、あと監督のイゴール・タナベ選手、本当に2人にとても感謝してます」と感謝の言葉を口にした。

一方、負けた中谷は父親が闘魂タオル販売の権利を持ち、4歳の時からアントニオ猪木氏と交流があったという。この試合までの練習では“猪木イズム最後の闘魂継承者”藤田和之と、ケンドー・カシンの特訓を受け、藤田からは張り手で気合を入れられていたが、取られた足を引き抜くことができず、秒殺されてしまった。