プロレスリング・ノアは8日、都内で14日後楽園大会に向けた記者会見を開催。GHCヘビー級王座戦で挑戦者のマサ北宮(35)を迎え撃つ王者・清宮海斗(28)が、過去のトラウマを払拭(ふっしょく)するために自作のちゃんこを持ち込んで北宮に食べさせる場面があった。
それまで料理をしたことがなかったという清宮は新弟子時代、ちゃんこを作って道場長だった北宮のところへ持っていったが、大根など野菜の切り方が甘く、つながってしまっていたり、1つずつが大きすぎるなどしたという。そのため北宮が「お前、何作ってんだよ、おでんじゃねえんだよ!」と激怒。説教をされた上に、その手には包丁が握られていたため、清宮は命の危険すら感じたという。
GHCヘビー級王者にまで登りつめた清宮だが、プロレスだけでなく、人としても成長したところを見せたいと思い、この日の会見に北宮の好物「カレーちゃんこ」を自作し、その味について意見を求めた。
「北宮さん、ちゃんこ作ってきました。新弟子だったあのころは動物のエサみたいだったかもしれないですけど、今は違います。食べてみてください」という清宮の思いのつまったカレーちゃんこだったが、食した北宮の感想は文字通り煮え切らないものだった。
北宮は「まあまあだな。それなりにうまいよ。可もなく、不可もないな。ベストとは言えない、ベターだ。料理っていうのは、その人の心だと思ってるんです。人生だと思ってるんです。だから今日のちゃんこもまるで清宮を表してる。それなりにおいしい。具材の切り方がよくなったな。だけども唯一無二の何か刺さるものはないね。あと方向性がわからないな。何がやりたいのか、何を届けたいのか、よくわからない。お前みたいだよ」と話し、さらに「何度も言うけど、チャンピオンっていうのはな…」と言いかけたところで、清宮が北宮からマイクを奪った。
さすがに頭にきた清宮は「北宮さん、こっちも何度も言いますけど、チャンピオン像を語るなら、チャンピオンになってから言ってくださいよ」と言い返し「後楽園で勝つのは俺です!」と力を込めた。清宮のちゃんこのトラウマは払拭されず、さらに因縁が深まった会見となった。
ちなみに会見終了後、清宮は報道陣やスタッフにもちゃんこを振る舞った。食べた多くの人が「おいしい」と言っていたことは、王者の名誉のためにも記しておきたいと思う。【千葉修宏】

