東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・ウエルター級統一王者佐々木尽(23=八王子中屋)が、元日本同級王者坂井祥紀(34=横浜光)との2冠防衛戦に臨み、判定3-0(116-112、117-111、118-110)で防衛成功。目標としていたKO勝ちこそならなかったが、日本人初のウエルター級世界王者へ、また1歩近づいた。

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この試合まで20戦18勝17KOだったハードパンチャー佐々木と鉄壁のディフェンス力で46戦でKO負けがなかった坂井の“究極の矛&盾対決”は佐々木が判定で勝利した。序盤から強烈なボディーブローを中心に坂井を攻め続け、相手のガードが堅いと見ると、多少の被弾は覚悟でガードを下げ、近距離で臆せず打ち合った。11回には左ボディからの右オーバーハンドパンチで坂井の動きを鈍らせ、最終12回にも何度もわき腹にパンチをたたき込んだ。

倒せなかったが大差の判定勝ち。「やっぱりキャリアが自分の2倍以上あって、全然経験が違うんで。でも自分も毎日、そのくらいの密度でやってる自信があったんで。正直、倒せるかなと思ったんですけど。でも本当にこうやって世界に挑戦したいと自分は思ってるんで。ウエルター級初の日本人チャンピオン。今年(試合を)組まれたら、なるぞー!」と叫んだ。

当初の興行日だった昨年12月24日からの1カ月延期は佐々木にとって「追い風」だった。同10月、約1年5カ月ぶりとなる米ラスベガス合宿を敢行。約3週間、世界トップクラスとスパーリングを重ねて坂井戦に備えた。「1カ月前は調子が悪かった。延期は運が良い、ついていると思った」とプラス思考でとらえた。

ウエルター級の世界ランキングではWBAとWBCで3位、IBFとWBOで4位に入っている。23年5月のラスベガス合宿で痛め、同7月に手術を受けた右肩腱板(けんばん)断裂も完全に回復。フルパワーの強打が戻った。この日の試合後には英語で世界王者たちに宣戦布告。「ウエルター級の世界王者たち、戦おうぜ! ブーツ・エニス(IBF)、エイマンタス・スタニオニス(WBA)、ブライアン・ノーマン(WBO)、マリオ・バリオス(WBC)。俺は逃げない! 今年中にタイトルマッチで戦えるのを楽しみにしてる」と言い切った。