<プロボクシング:日本ミニマム級王座決定10回戦>◇21日◇東京・後楽園ホール

 敗れた同級1位辻昌建(30=帝拳)が試合後に意識を失い、救急車で都内の病院に搬送された。日本ボクシングコミッション(JBC)によると、精密検査の結果、急性硬膜下血腫と診断され、緊急の開頭手術を受けたという。

 辻は同級3位金光佑治(24=六島)と対戦、試合は序盤から壮絶な打ち合いとなった。序盤は手数で優位に立ったが、7回以降に急失速。10回に連打を受けてダウンした。立ち上がった後は足元がしっかりせず、10回1分9秒、KO負け。意識もうろうとなり、担架でリングを下りた。

 一方、勝った金光も試合後に激しい頭痛を訴え、救急車で都内の別の病院に運ばれたが、意識はしっかりしており、精密検査の結果、異常なしと診断された。

 金光はこれで12勝(7KO)2敗。辻は12勝(3KO)2敗2分けとなった。