大相撲秋場所を途中休場した大関高安（２７＝田子ノ浦）が３１日、九州場所（１１月１２日初日、福岡国際センター）の出場へ前向きな姿勢を見せた。福岡・大野城市の部屋で横綱稀勢の里と三番稽古を行い「今場所は出る前提でしっかりとやる」と意気込んだ。

　相撲を取ったのは右太ももの肉離れで秋場所を途中休場して以来だといい「思ったより取れた気がします。（回復具合は）８、９割ぐらい。稽古できるぐらいには回復しました」と前向きだった。最初に若い衆を相手に４番取った後に、稀勢の里から声をかけられて１１番（１勝１０敗）。「まさか稽古始めでしょっぱなから横綱と出来るとは思わなかった。良い稽古でした」と振り返った。かど番で迎える九州場所だが「気楽にやります。せっぱつまっても自分の相撲が取りきれないですから。今場所だめなら来場所という気持ちでやります」と自然体で臨む。