関脇御嶽海(25=出羽海)が、涙の初優勝を果たした。勝てば優勝の一番で、平幕の栃煌山を寄り切りで下した。名門出羽海部屋では80年初場所の横綱三重ノ海以来38年ぶりで、節目となる50度目の優勝。長野県出身、平成生まれの日本出身力士では初めてなど、記録ずくめの優勝となった。

 師匠の出羽海親方(元幕内小城ノ花)は館内の先発事務所で歓喜の瞬間を見届け、その後は祝福メールが次々と届き始めたという。角界屈指の名門にとって38年ぶりの優勝。喜びの涙を流したまな弟子を見て「泣いているところは初めて見た。気が張っていたと思う」とねぎらった。