三役経験者の西十両8枚目勢(32=伊勢ノ海)に、プロゴルファー古市忠夫(78)が応援に駆けつけた。

古市は59歳だった00年に日本プロゴルフ協会の史上2番目の高齢で合格。「還暦ルーキー」として話題を呼び、78歳の今も「フルバックから、85%はエージシュートで回れる」という実力を誇る。家族ぐるみで親交のある勢を「感謝の心で頑張ってほしい」を激励、本などを手渡した。

勢はこの日、千代の海に敗れ、3勝8敗と負け越しが決まった。「いい相撲はとれている。攻めているし、前に出られた。ただ、もう1歩が踏ん張れない。もうちょっと。微妙なところ。稽古不足」。場所前は八角部屋に出稽古を行うなどしたが、関取相手に相撲を取るまでの稽古は積めなかった。

それでも、左膝下に蜂窩(ほうか)織炎を患った春場所から、復調の手応えは感じている。「残り4日、しっかり相撲を取りきって、反省するのはその後です」。古市の激励に笑顔を見せ、健闘を誓った。