西前頭5枚目の炎鵬(25=宮城野)が、大関貴景勝(23=千賀ノ浦)に押し出しで負けて、大関初挑戦から2日連続勝利とはならなかった。

立ち合いで両手を出してきた貴景勝の手を払い、右に動いて横から攻めた。しかしすぐに反応され、押し込まれたが土俵際で脅威の粘り。距離を取りながら、体勢を低くして勝機を見いだそうとしたが、強烈な突き押しに屈した。「何一つ通用しなかったです。これが今の自分の実力だと思います」と下を向いた。

自己最高位で迎えた今場所は、横綱不在などもあって上位陣と相撲を取っている。168センチ、99キロの炎鵬にとっては、これまでに以上に体に負担がかかる取り組みが増えているが「気持ちは毎日一緒です。強い気持ちでやっています」と弱音は吐かなかった。