大相撲の横綱白鵬が主催する第10回白鵬杯(世界少年相撲大会)が2日、東京・両国国技館で行われ、モンゴル出身のアルタンゲレル・ソソルフー(15=鳥取西中)が中学生個人の部を制した。

決勝ではバヤルボルドとのモンゴル対決に勝利した。小4から出場していた同大会。中学生個人の部を海外代表選手として初めて優勝し「うれしい。中学最後の大会だったので良かった」と、屈託のない笑みを見せた。

小さい頃からテレビで観戦していた大相撲の世界にあこがれ、中1から相撲留学した。小さい頃のあこがれは元横綱の朝青龍や日馬富士。この日、会場に日馬富士が訪れており「日馬富士関の相撲を目指していたので、見てうれしかった」と興奮気味に話した。日本に来て3年足らずだが、報道陣の取材にも丁寧な日本語で対応。来日時は日本の上下関係に苦労したが「今は大丈夫」と頼もしかった。

普段は高校相撲の強豪で、4月に進学予定の鳥取城北高で稽古を重ねている。175センチ、93キロ。中1から体重は40キロ増え、身長はこの1年で14センチ伸びた。「(将来的には)185センチ、体重は130キロくらいになりたい」と理想を掲げた。「城北で3年間頑張って大相撲に入りたい」と、高卒での角界入りを宣言。「みんなが目指している関取、横綱になりたい」と目を輝かせた。