新大関の朝乃山は、土俵際の逆転で前頭大栄翔を破り、4連勝を飾った。左のど輪で押し込まれるなど、立ち合いから相手得意の突き、押しの応酬。一瞬引いたところで呼び込み、土俵際で弓なりになったが、最後まで落ち着いて対応した。一時は7連敗していた相手に、これで4連勝とした。

横綱白鵬は、初顔合わせの前頭隆の勝を突き落として全勝を守った。3日目に初黒星を喫した、かど番の大関貴景勝は、東前頭筆頭の遠藤を押し出して3勝目を挙げた。左からのいなしで突いて出ると、体を投げ出して押し込み、遠藤の足が出るのと貴景勝の体が落ちるのが、ほぼ同時で物言い。だが行司軍配通り、白星を手にした。関脇御嶽海は、豊山を突き落として4連勝とした。

新入幕の琴勝峰は、大関経験者の高安を破って4連勝を飾った。頭から当たると、回り込みながら突いて応酬。最後はタイミングの良いいなしから、はたき込んだ。平幕では他に、大関経験者の照ノ富士、三役経験者の妙義龍が無敗を守った。

関取最軽量96キロの炎鵬は、体重差100キロの巨漢碧山の圧力を、土俵際でかわして突き落とし、2勝目を挙げた。