元横綱大鵬の孫、東幕下5枚目納谷(20=大嶽)が、来場所の新十両昇進から遠ざかった。4番相撲で東幕下4枚目魁(34=芝田山)に上手投げで敗れ、1勝3敗。勝ち越しへ後がなくなった。

立ち合いは「突き放すというよりはじきにいった」と果敢に当たったが、相手の体勢を崩すには至らなかった。左四つで前に出るも、土俵際で回り込まれながら投げを食らった。

今場所は自己最高位に並んでいたが、白星を積み重ねられない状況が続く。この日勝ち越しを決めた弟の三段目夢道鵬に続きたいところだった。納谷は場所前の稽古も充実していたと振り返り「普通にやっていけば大丈夫だと思っているが、勝ちきれない」と声のトーンを落とした。