西前頭5枚目北勝富士(28=八角)が、関脇正代(28=時津風)から初白星を挙げた。立ち合いで頭から激しくぶつかったが、正代にうまく受けられて押された。土俵際へ一気に後退。それでもタイミングよく体を開きながら、逆転の突き落としを決めた。

この日まで5戦全敗中だった正代から、初白星を挙げて勝ち越しに王手をかけた。「自分の当たりを吸収される感じがあった」と正代に対して苦手意識があったというが「今日は踏み込みがよかったから突き落としが決まった」と納得の一番だった。

12日目は優勝争いでトップに立つ新大関の朝乃山と対戦する。年齢も近く、プライベートでも仲がいい後輩に先に大関昇進を決められて「悔しい。その悔しさをぶつけたい」と意気込んだ。