大関2場所目で連敗スタートとなってしまった朝乃山(26=高砂)に、協会トップの八角理事長(57=元横綱北勝海)が“気分転換の勧め”を説いた。

平幕の隆の勝(25=千賀ノ浦)に防戦一方で土俵を割った朝乃山の一番を「勝ちたい気持ちが強すぎるのか、上体だけで右を差しに行こうとしていた。そこを、はね上げられて上ずって腰が浮いた。もっと足を動かして厳しく差しに行かないとだめだ。体全体で行った隆の勝との違いだ」と勝負のポイントを分析した。

その上で、朝乃山の心情をくみ取るように「両横綱が休場して(番付の)上には2人(大関)しかいないからプレッシャーもあるだろう。それだけ大変な地位ということ。精神的に試されている」と推察。3日目以降について「一杯飲んで気持ちを切り替えること。開き直ることではないかな」と気持ちの切り替えを勧めた。