新入幕の東前頭14枚目翔猿(28=追手風)が、7勝目を挙げてトップを守った。

幕内上位も経験している明生と激しい攻防を見せた。左四つの明生にまわしを与えず、相手の小手投げにも何度も堪えた。引く場面もあったが、最後は右で前みつを取り頭をつけて押し出した。連敗をまぬがれ「攻め続けられたので良かった。切り替えて自分の相撲を取ろうと思っていた」と話した。

175センチ、131キロと小兵だが、軽快な動きで土俵を沸かせている。存在感が増してきた28歳は「ニュースで見ているという人もいる。うれしい。声援とか拍手とか全然違う。幕内でどんどん大暴れしたい」と気持ちを高めた。

8日目終了時点でトップの2敗が9人という大混戦場所。まずは新入幕の翔猿が勝ち越しに王手をかけた。