不戦勝で10勝目を挙げた西前頭8枚目若隆景(25=荒汐)は、平常心で残り2日間に臨む。

対戦相手の東前頭筆頭照ノ富士が左膝の負傷で休場したことは、この日の朝稽古後に知ったという。「特にそんなには」と心境が変わることなく、支度部屋でも通常通り準備運動を行った。

2場所連続で2桁白星に到達したが「そんなに意識はしていない」と表情は落ち着いていた。優勝争いに加わったまま迎える14日目の相手は、東洋大の2学年先輩で尊敬の念を抱く関脇御嶽海。三役常連の実力者に挑戦するが「思い切ってやるだけ」と短く答え、集中力を高めた。