元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の四男、東幕下32枚目夢道鵬(19=大嶽)が、幕下2場所目も白星で発進した。

初顔の西幕下32枚目朝興貴(29=高砂)を寄り切り。立ち合いはもろ手で突き放せず左四つとなったが、下手で振ってすかさずもろ差しになると、足を止めず前に出た。「もろ手で持っていこうと思ったけど、相手の圧力も強かった。四つに組んだら組んだで、自信を持っていこうと思った」。序ノ口デビューした1月の初場所から5場所連続で1番相撲を白星。負け越し知らずで自己最高位を更新し続け、今場所は「(自分の)圧力が前に出て通用するか確かめる場所にしたい」と意気込む。

まげを結って初めての一番だった。「力士に近づけたのかなと思う」と照れ笑い。場所前は兄の西幕下筆頭納谷(20)と稽古を重ねて力をつけた。「来場所、幕下の上位に上がれるように」と、さらなる出世を目指す。