三段目は西45枚目の高麗の国(30=芝田山)が7戦全勝で優勝した。

欧鈴木に攻め込まれ、追い詰められた土俵際。「左がいいところに入りましたね」と逆転の突き落としを決めた。

「ダメでしたね、今の相撲。怒られるなこれじゃ」と反省も、「うれしい実感がわいてきた」と喜びを隠さない。06年春場所、初土俵を踏んで16年目。初めて経験する優勝だった。

「長くやってきてるんで1回ぐらいは…。やっぱり先場所の魁さんの優勝ですね。あれであっと思ってスイッチが入った」。今年初場所、34歳で幕下優勝を飾った34歳の魁が刺激になった。「毎日、一緒に稽古してるんで」。30歳を超えても老け込む必要などない。若々しい相撲で、若手力士を退けていった。

最高位は西幕下23枚目。来場所は幕下復帰が濃厚となる。「来場所がまた大変ですね。頑張ります」と柔和な笑顔に闘志を燃やした。