日本相撲協会審判部は7日、東京・両国国技館で取組編成会議を開き、大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)の初日と2日目の取組を決めた。

会議後に伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)が電話取材に応じ、「横綱は休場ですよね。大関みんなに頑張ってもらいたい。優勝を狙える位置で頑張ってもらいたい」と大関陣に期待した。

春場所を3日目で途中休場して右膝を手術した横綱白鵬は、休場届を提出した。夏場所は横綱不在となり、返り咲きを果たした照ノ富士を含めた4大関が、出場力士の番付最上位となる。

また、白鵬は6場所連続休場となり、7月の名古屋場所で進退を懸ける意向を示しているなど、土俵人生の終盤を迎えている。それだけに「ここまで休まれると(白鵬に)期待は出来ない。白鵬がどうこうというよりも、今の大関陣に早く横綱に上がってもらいたい。下の力士には(大関陣を)追い抜いてもらいたい。出ていない人のことを考えて番付を決める訳ではないので」と新横綱誕生や若手の台頭を期待した。

弟子でもある照ノ富士に関しては「先場所も膝をケガした。稽古はあまりできてない所もあるけど、やれる中でやっていくしかない」と話すなど、師匠から見ると稽古量は物足りないという。しかし、そんな中でも「どこまで頑張れるか分からないけど、出るからには大関としての責任を果たしてもらいたい。まずは2桁目指してもらいたい」と奮起を期待した。