大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)を翌日に控えた8日、同所で優勝額贈呈式が行われ、初場所覇者の小結大栄翔(27=追手風)が出席した。

縦は約3メートル、横は約2メートルと特大の優勝額を贈呈され「大きさに驚いたことと、間近で見るとすごく大きいんだなと思いました。2場所前ですけど、改めて優勝の実感を味わいました」と話した。

初場所では13勝2敗で初優勝を果たし、翌場所は8勝7敗で勝ち越した。三役復帰2場所目となる夏場所に向けて「明日から5月場所が始まりますし、うかれていても仕方ない。自分の相撲を取り切ることが一番。どんな相手にも自分の突き押しをできるように、そんな15日間にしたい」と意気込んだ。

初日から3日目まで無観客で開催されるが、前日7日に4日目から有観客で行われることが発表された。「拍手があることで自分も力が出ると思うので、お客さんを入れてもらえるのはすごいありがたいことですし、またより一層気合も入るので頑張りたい」と歓迎した。初日の相手は大関朝乃山。優勝した初場所では初日に朝乃山を破って好発進すると、7日目まで役力士に7連勝した。初優勝の再現が期待される27歳は「胸を借りるつもりでいく」と気持ちを高めた。