先代時津風親方(元前頭時津海)の長男の木竜皇と次男の春雷(ともに立浪部屋)が前相撲デビューを果たした。兄は向中野を下手投げで退けて「自分の夢だった土俵に立てて、身が引き締まる」と感慨深げだった。父は初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反。2月に退職勧告の懲戒処分を受けて協会を去っていた。

今春に青森・三本木農高を卒業した木竜皇は当初、父が師匠を務める時津風部屋に入門する予定だったが、千葉・柏第二中を卒業した弟の春雷とともに立浪部屋に入門。「小さい頃から夢だった。こういうことがあろうと挑戦しようと思っていた」。宮城に逆転の居反りを食らって敗れた春雷も「10代で関取になれるように頑張る」と意気込んだ。