幕内後半戦の錦戸審判長（元関脇水戸泉）が、日本相撲協会が定める新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反して不要不急の外出をしたと報じられ、12日目から休場した大関朝乃山（27＝高砂）に苦言を呈した。

代表取材に応じ「優勝がかかる終盤戦で、あんなことで穴を空けるなんて。お客さんも残念だと思う」と話した。

朝乃山は20日発売の「週刊文春」で夏場所2日前のキャバクラ通いが報じられた。前日19日には協会の事情聴取に対して当初は「事実無根」と主張していたが、打ち出し後に再度行われた聴取で一転、事実を認めた。師匠の高砂親方（元関脇朝赤龍）の判断で「謹慎」となった。

終盤戦での大関の休場は、取組編成においても大きな影響を及ぼす。「ちょっと頭が痛いな」と錦戸審判長。「けがなら仕方ない部分もある。若いという部分もあるけど、大関という立場もあるのでね」と批判した。

優勝争いは1敗の照ノ富士、2敗の貴景勝に絞られつつある展開。錦戸審判長は「見ていても2人が抜けていると思う。どちらも優勝経験者。（昨年11月場所で）お互い優勝決定戦もやっています。気力が強い方がいいんじゃないですか」と話した。