最強の横綱大鵬に挑み、乗り越え、新時代を築いた「悲劇の横綱」がいた。第51代横綱の玉の海正洋。ライバルであり、親友でもあった北の富士(現NHK相撲解説者)と同時に横綱昇進を果たし、相撲ファンは「北玉時代」の到来と期待した。だが横綱在位10場所、これからが全盛期と思われた1971年(昭46)10月に右肺動脈幹血栓症により27歳で急逝。現役横綱のまま亡くなった人生は、まさに波瀾(はらん)万丈だった。今年で没後50年。西日本版紙面の大型連載「伝説」を再掲載する。(※記事内容は掲載当時のまま)
タイトル
<連載1> 大鵬引退「北玉時代」到来束の間…現役横綱のまま27歳で急逝
<連載2> 愛知県柔道界で知らない人はいない「蒲郡の谷口」大逆転の角界入り
<連載3> 恩師と交わした誓約書 一、どこにいても、故郷の母のことは忘れません
<連載4> 独立騒動も出世街道まっしぐら、20歳初入幕から一気に小結
<連載5> 兄弟子「天下の大鵬関」から歴史的1勝 静寂のち座布団の嵐
<連載6> 16連敗中の「天敵」大鵬を破り優勝、高まる綱取りムード
<連載7> 「北さん」「シマちゃん」ライバルとの切磋琢磨で横綱へ
<連載8> 北の富士を破り悲願の全勝、これが最後の優勝になるとは…
<連載9> 巡業中に虫垂炎再発も手術せず・・・悲劇招いた責任感と「綱の使命感」
<連載10> 強く優しい横綱…無念の別れ、母は遺影を見詰めて火葬場で泣き崩れた