大相撲九州場所(14日初日、福岡国際センター)で昨年秋場所以来7場所ぶりに幕内復帰する西前頭17枚目松鳳山(37=二所ノ関)が、ご当所場所に向けて気持ちを高めた。

九州場所の番付が発表された1日、千葉・船橋市の部屋でオンラインでの会見に臨んだ。福岡県出身の37歳は「地元の九州場所なので、皆さんの期待に応えられるような相撲を取りたい」と意気込んだ。

37歳8カ月23日での再入幕は、昭和以降では9位の高齢昇進となった。関取最年長だが「今でも若手には絶対に負けない、若手より若い相撲を取ろうと思ってやっている」と鼻息を荒くする。

師匠の二所ノ関親方(元大関若嶋津)は来年1月に65歳の誕生日を迎え、日本相撲協会の定年となる。17年10月に頭部の手術を受け、懸命なリハビリを行ってきた師匠について松鳳山は「師匠が体調を崩してリハビリして戻ってきたのを見て、同じことをやり続けて諦めてはいけないと思っていた。継続は力なり、それはすごく感じる」という。師匠の背中から多くのことを学んできた。

11月場所の九州開催は2年ぶり。「1年前はコロナもすごく大変な時期。九州で場所を開催してもらえるのはありがたいこと。感謝をしながらいい相撲を取りたい」と話した。