幕内後半戦の錦戸審判長(元関脇水戸泉)が、初日から3連勝と好調の関脇御嶽海(28=出羽海)に辛口エールを送った。

御嶽海は大栄翔の激しい突き押しを我慢強くしのいで、最後は左からすくい投げで勝利した。安易に引く場面もなく、攻めの姿勢を貫いた。錦戸審判長は「元気なのかな。下半身が安定している。大栄翔はいい突っ張りをしていたが、御嶽海がうまくあてがってそらした」と高く評価した。

2度の優勝経験を誇り、三役在位は通算27場所という誰もが認める実力者。当然、今場所も優勝候補の1人に挙げられ、錦戸審判長も「(存在は)面白い」と強調したが「ただ、彼は期待を裏切りますから。強い御嶽海と弱い御嶽海がいるから、なんともねえ」と確信できない様子だった。

大関候補の筆頭として期待される御嶽海だが、2場所連続で2桁白星を逃しており、今場所は今年5月の夏場所以来となる10勝以上が期待される。