横綱照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、新横綱から2場所連続の優勝を決め「ホッとしてます」と心境を語った。

1敗で追走する平幕の阿炎との直接対決を制して、初日から無傷の14連勝。14年の白鵬以来となる年間4回目(白鵬は5回)の優勝で、年6場所制が定着した1958年以降、新横綱場所からの連覇は62年初場所の大鵬以来59年ぶり2人目という快挙を成し遂げた。

優勝が懸かった一番は阿炎に押し込まれる苦しい展開だったが、土俵際で残して攻め返した。肩透かし気味に崩して阿炎を転がし、決まり手は「押し倒し」だった。

NHK大相撲中継のインタビューでは、優勝を決めた心境について「ホッとしてます。ちゃんと1日一番の気持ちで、全部受けて立つという気持ちでやっていました」と振り返った。「下(序二段に)落ちたときに一番学んだことは、1日の気持ちの持ち方、毎日一生懸命やる(こと)。そういう感覚でやっています」。自身初の全勝優勝が懸かる千秋楽に向けては「来場所につなぐように精いっぱい頑張っていきたいと思っています」と意気込んだ。