4日間の日程で行われる大相撲の関取衆による合同稽古は21日、東京・両国国技館内の相撲教習所で2日目を迎え、来年の大相撲初場所(1月9日初日、両国国技館)に向けて、関取衆12人が参加。1時間15分の申し合い稽古などで汗を流した。

小結霧馬山(25=陸奥)は、25番取った豊昇龍(22=立浪)に次ぐ23番の申し合いを行い精力的に動いた。それでも本人の見立てとしては「少ないな。まだまだ取りたいですね、40番ぐらいは取りたい」と貪欲な姿勢を示した。「今日、何番ぐらい取りましたか」と逆取材した、意識する豊昇龍とは3勝3敗の五分。「豊昇龍だけじゃなく、他の関取衆ともしっかり(稽古したい)」と3日目以降の合同稽古を見据えた。

申し合い中には、合同稽古に番付最上位で参加した関脇御嶽海(28=出羽海)を、稽古相手に指名するシーンもあった。本場所では7度対戦し4勝3敗と勝ち越してはいるものの、直近4回の対戦は1勝3敗。「最近、負けているんで。いい相撲を全然、取っていない。稽古場で直すなり(しないといけない)」と目的意識も明確だ。稽古場とは違い「(本)場所では当たって一気に前に攻めてくる。自分が先に当たらないと。一発で何も出来なくて下がって引いて負けている」と苦手意識の払拭(ふっしょく)に努める。

西前頭8枚目からスタートした今年は番付を徐々に上げ、最後の九州場所は念願の新三役となる小結に昇進した。6勝9敗と負け越し、新年はひとまず出直しとなるが、今年の三役以上との対戦は通算10勝14敗、横綱・大関戦も4勝6敗と役力士としての力量は十分に示した。まずは返り咲いた上で三役定着を目指したいところだ。