小結明生(26=立浪)が、横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)を破って、勝ち越しに望みをつなげた。

立ち合いで照ノ富士にさがりをつかまれたが、腕を伸ばして必死に抵抗。引いて土俵際に呼び込む形となったが、右に動きながら肩すかしを決めた。優勝争いでトップに立つ横綱からの白星。「精いっぱいやりました。うれしかったです。強い横綱に勝てたので自信を持っていきたいと思います」と手応えを口にした。

今場所は初日から腰にテーピングを施していたが、この日はテーピングを施さずに土俵に上がった。7敗と後がなく「気合を入れました。強い気持ちを持っていきたいなと。集中しました」と痛みを考えることもなく、目の前の一番に集中。これまで意識してきた同期でもあったが「意識はない。もう横綱なので精いっぱいやりました」と胸を借りるつもりで土俵に上がり、勝ち越しへ望みをつなげた。