大相撲春場所を途中休場した横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が24日、東京・両国国技館で行われた関取衆らによる合同稽古の最終日に参加した。

平幕の玉鷲、阿武咲、霧馬山、十両東龍と11番取って8勝3敗。最終日にのみ参加したことについて「まぁ、調整って感じで」と話した。

3月の春場所は「右踵骨骨挫傷、左変形性膝関節症により約1カ月の加療を要する見込み」との診断書を提出して6日目から途中休場した。

春場所後の4月3日に、伊勢神宮で横綱土俵入りを行って以来の公の場。すり足などの基礎運動中や相撲を取る稽古中には度々、左足を気にするそぶりを見せた。けがの状況については「まぁ、大丈夫ですよ」と多くは語らなかった。

夏場所(5月8日初日、両国国技館)まで、残り2週間となり25日には同場所の番付発表が行われる。本場所ムードが日に日に高まってくる2週間。「自分の出来ることを、ベストを尽くして(場所に)入ろうかなと思っていますけど」と夏場所への思いを話した。

これまでも多くのけがに苦しみながらも結果を出してきた横綱。「やることをちゃんとやっていれば結果は後からついてくるもの。今の出来ることを精いっぱいやってますから、それを信じて場所に臨みたいなと思います」と話した。