西前頭2枚目の琴ノ若が大関御嶽海を「逆転」で下し、初日から大関を3連破した。軍配は御嶽海も物言いがつき、軍配差し違えで琴ノ若が無傷の3連勝となった。

大関正代は大栄翔に一方的に押し出され、初日から3連敗を喫した。貴景勝も高安に押し倒され、3大関すべてに土がついた。 横綱照ノ富士は霧馬山を切り返しで破り、大関以上の上位陣総崩れを防いだ。

大相撲夏場所 全取組結果



荒篤山寄り切り翠富士

翠富士 立ち合いから一気にいって(左前まわしを)がっちり取り、絶対に離さないようにしようと思いました。(幕内に戻ってきて、取り口の進化は)特に相撲スタイルの変化はないですけど、体は大きくすることは意識しています。基本的に幕内の時は120キロ近い感じでしたけど、今は114キロ。増えないですね。(4日目以降に向けて)とりあえず一番、一番頑張ろうと思います

翠富士(左)は荒篤山を土俵際へ攻め込む(撮影・小沢裕)
翠富士(左)は荒篤山を土俵際へ攻め込む(撮影・小沢裕)

荒篤山 立ち合いからまわしを取られてしまった。まだまだ始まったばかり。一番一番に集中したい


東龍押し出し

輝 落しっかり足を出して、前に体重をかけていこうと思いました。ブレずに自分の形でいけたのが良かった。(白星先行になったことには)しっかり1日一番やって、最後まで頑張ります

東龍(右)を攻める輝(撮影・菅敏)
東龍(右)を攻める輝(撮影・菅敏)

一山本押し出し豊山

一山本 今日は自分をほめたいですね。いい相撲だったと思う。幕内で戦えるのはうれしい。より勝ちたい相手に勝ててよかった

立ち合いで豊山(右)をのど輪で攻める一山本(撮影・小沢裕)
立ち合いで豊山(右)をのど輪で攻める一山本(撮影・小沢裕)

豊山 (対戦した一山本は)気持ちが入っていたのが目で見て分かった。落ち着いていこうと思ったんですが、逆にもうちょっとやっとけば良かったと後悔が残ります。毎場所(一山本と)2人で話していますけど、「お前には負けられないよ」と言われているんですよね。彼とやるときは絶対に負けないという思いでやっている。それが上回ったほうが勝つという意味では、今日は自分の気持ちで負けた。本来は余計な気持ちは土俵に持ち込んではいけないんですけど、同級生は他の人とは違う感情を持ってしまいます。(初黒星を喫したが)明日大事になると思うので、しっかり気持ちを作り直したい


千代大龍突き落とし王鵬
千代大龍(左)を突き落としで破る王鵬(撮影・菅敏)
千代大龍(左)を突き落としで破る王鵬(撮影・菅敏)

王鵬 (想像以上に対戦相手の千代大龍が強く踏み込んできて)立ち合いがやばいなと思ったんですけど、体が動いていたので良かったです。(白星先行について)体はすごく動く。調子は良いと思います


明生寄り倒し佐田の海

佐田の海 攻めないと勝てないと分かっていた。先手が取れて攻めれたんで、流れは良かった。足の感覚がすごく良くて、土俵の砂をよくかんでいる。調子自体は悪くないんで、明日もしっかりやっていきます

佐田の海は明生(手前)を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)
佐田の海は明生(手前)を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)

碧山小手投げ妙義龍

碧山 勝ってよかったです。先場所も立ち合いをずらされた。うまくいけてよかったです。相手のことも考えて、うまく相撲とれています

妙義龍(右)を小手投げで破る碧山(撮影・菅敏)
妙義龍(右)を小手投げで破る碧山(撮影・菅敏)

隠岐の海下手投げ千代翔馬

千代翔馬 (対戦した隠岐の海は)自分とやるときだけ両手で当たってきて体を起こされるんで、今日は自分から先手を取っていきました。そのまま持っていけるかなと思ったら相手が引いたので、自分が左を差したら先に上手を取られてやばいと思った。もし、そこで止まっていたら相手の相撲になっていた。止まらないのが良かった。(場所前は)関取衆とは稽古できなくて、幕下と稽古していた。体自体は悪くない

隠岐の海(右)を下手投げで破る千代翔馬(撮影・菅敏)
隠岐の海(右)を下手投げで破る千代翔馬(撮影・菅敏)

琴勝峰下手投げ錦木

琴勝峰 (土俵際での)残し方がダメ。怒られるやつですね。体を縮めて前傾姿勢で残さないといけない。けがにつながるので

錦木(手前)を下手投げで破る琴勝峰(撮影・菅敏)
錦木(手前)を下手投げで破る琴勝峰(撮影・菅敏)

錦木 最後の詰めが甘かった。(対戦した琴勝峰は)柔らかいし、重たかったですし大変でした。最後はもうちょっと落ち着いてやれば良かったんですけど、相手の投げに乗ってしまった


栃ノ心寄り切り照強
栃ノ心(奥)を寄り切りで破る照強(撮影・菅敏)
栃ノ心(奥)を寄り切りで破る照強(撮影・菅敏)

志摩ノ海上手投げ若元春
若元春(左)は志摩ノ海を上手投げで破る(撮影・小沢裕)
若元春(左)は志摩ノ海を上手投げで破る(撮影・小沢裕)

志摩ノ海 先場所、四つで負けたんで。無理に出なくてもよかったかなと。体は動いている。あとは気持ちと自分の相撲をとりきれるか。流れとかは大丈夫。勝ちがついていないだけ


宇良押し出し琴恵光

宇良 自分では分からないですね。15日間とっての結果ですから。1番よかったからといって(残り)全部負けたら仕方がない

琴恵光(左)を攻める宇良(撮影・菅敏)
琴恵光(左)を攻める宇良(撮影・菅敏)

宝富士寄り切り翔猿
翔猿(左)は宝富士を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
翔猿(左)は宝富士を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

阿武咲突き落とし玉鷲
玉鷲は阿武咲(手前)を突き落としで破る(撮影・小沢裕)
玉鷲は阿武咲(手前)を突き落としで破る(撮影・小沢裕)

阿武咲 押し切れなかった。勝たなければ意味ないです


豊昇龍突き落とし北勝富士

豊昇龍 思い切りいきました。何より勝ってよかったです

北勝富士(左)を突き落としで破る豊昇龍(撮影・菅敏)
北勝富士(左)を突き落としで破る豊昇龍(撮影・菅敏)

隆の勝突き落とし阿炎
阿炎は隆の勝(手前)を突き落としで破る(撮影・小沢裕)
阿炎は隆の勝(手前)を突き落としで破る(撮影・小沢裕)

隆の勝 勝ち急いでしまった。悔しいけど、しょうがないかなと。また明日からやっていきます


若隆景上手出し投げ遠藤

若隆景 下から相撲をとれたと思います。自分の相撲に集中して、1日一番、しっかり相撲をとるだけです

遠藤(手前)を上手出し投げで破る若隆景(撮影・菅敏)
遠藤(手前)を上手出し投げで破る若隆景(撮影・菅敏)

大栄翔押し出し正代

大栄翔 (正代に4連勝)大関が相手なので自分は向かっていくだけ。ただ、自信にはなります

正代(左)を攻める大栄翔(撮影・菅敏)
正代(左)を攻める大栄翔(撮影・菅敏)

御嶽海突き落とし琴ノ若
御嶽海(左)を突き落としで破る琴ノ若(撮影・菅敏)
御嶽海(左)を突き落としで破る琴ノ若(撮影・菅敏)
琴ノ若(左)は突き落としで御嶽海を破る(撮影・小沢裕)
琴ノ若(左)は突き落としで御嶽海を破る(撮影・小沢裕)
琴ノ若との一番で物言いが付き審判団の協議を見守る御嶽海(撮影・小沢裕)
琴ノ若との一番で物言いが付き審判団の協議を見守る御嶽海(撮影・小沢裕)

高安押し倒し貴景勝

高安 (大関戦で今場所の初日)切り替えて前に出て勝てたのでよかった。体調もいいのでまた明日から頑張りたいです

貴景勝(左)を攻める高安(撮影・菅敏)
貴景勝(左)を攻める高安(撮影・菅敏)
貴景勝(左)を押し倒しで破る高安(撮影・菅敏)
貴景勝(左)を押し倒しで破る高安(撮影・菅敏)

照ノ富士切り返し霧馬山

照ノ富士 じっくりいけたと思う。まだ始まったばかり。できることはやれている

照ノ富士(左)は切り返しで霧馬山を破る(撮影・小沢裕)
照ノ富士(左)は切り返しで霧馬山を破る(撮影・小沢裕)
霧馬山(下)を切り返しで下す照ノ富士(撮影・菅敏)
霧馬山(下)を切り返しで下す照ノ富士(撮影・菅敏)