日本相撲協会は26日、東京・両国国技館で理事会を開き、コロナ禍で禁止されていた出稽古を6月6日から22日までの期間で解禁することも決めた。

これまで両国国技館内相撲教習所で行っていた合同稽古は行わない。また、9月の秋場所、11月の九州場所の開催手法についても決定した。

17日間の日程をとった出稽古は、希望する力士がいる場合、まず師匠間の双方の合意が必要となる。その上で、希望力士が行く前日にPCR検査を受け陰性であることを証明し、協会へ報告する必要がある。また複数日にわたって出稽古する場合、数日に1度の抗原検査を行う。出稽古先での食事は厳禁とし、検温や体調管理の確認は従来通りとなる。出稽古の解禁について、これまで再三、感染症の専門家らも交え検討してきた。報道対応した芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「一段落進んだ緩和期間を出稽古可能にした。執行部や感染症の先生方の意見を聞きながら(決めた)」と説明した。

秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)については今月の夏場所同様に観客の上限を通常の87%(9265人)に制限して開催する。東京都に「感染防止安全計画」を提出し(予定)、客席の飲食は軽食のみ可能とし、飲酒も1本程度とする。九州場所については縮小なしの通常開催となる(上限6976人)。客席での飲食などは秋場所同様の対応となる。芝田山広報部長は「元に戻すことが大事だが、常に前進することを前提に、1つ1つ石橋を叩きながらの開催となります」と説明した。

また、奇数月の第2日曜日を初日とする、24年の本場所日程も発表。今年7月の名古屋場所の新弟子検査は、6月14日午後1時から行う。