西前頭13枚目の王鵬が関脇豊昇龍を引きずり下ろして優勝争いトップに並んだ。低い立ち合いから一気に出てきた豊昇龍を土俵際ではたき込み。大横綱大鵬の孫が、幕内で自身初の2桁勝利に乗せ、優勝戦線を混戦に導いた。

東前頭筆頭の高安は竜電を引き落として2敗を守った。11勝で敢闘賞を受賞した先場所に続く2桁10勝目。悲願の初優勝に向けてトップに並んだ。

大関貴景勝は西前頭5枚目錦富士との「3敗対決」を押し出しで制し、優勝争いに踏みとどまった。

西前頭9枚目の阿炎は立ち合い変化で関脇若隆景を上手投げで破り、9勝3敗とした。若隆景は6敗目で先場所に続く2桁勝利の可能性がなくなった。

かど番の大関正代は小結霧馬山に寄り切られて7敗目と後がなくなった。