幕下15枚目格付け出しデビューで注目の落合に敗れた、東幕下15枚目瀬戸の海(18=高田川)は「自分の気持ち負けです」と振り返った。

立ち合いから激しい攻防も、最後は組み止められてすくい投げに屈した。「突き放していくつもりだったが、引いてしまった。自分の気持ちが弱かった」としきりに反省した。

2年連続高校横綱などアマ相撲のエリートに対し、なみなみならぬ闘争心を燃やしていた。「中卒の自分が(アマの)タイトルを持ってきている相手に勝てば盛り上がるし、応援してくれる人も喜んでくれる」。前夜も師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)に「気合入れていけ」とハッパをかけられていた。それだけに引いた内容が悔しかった。

全勝で一気に関取昇進も消滅した。「何としても4番勝って勝ち越します」。苦い黒星も財産。18歳は貴重な経験を積んだ。