大関経験者の朝乃山(28=高砂)は、十両トーナメント2回戦で優勝した北の若に敗れた。1回戦は武将山を寄り切って順当に勝ち上がったが、北の若には出し投げで体勢を崩されて敗れ、1月の初場所に続いて十両の頂点に立つことはできなかった。それでも「結果は残念。来年は幕内のトーナメントに出たいし、そこで優勝を狙いたい」と、前向きに話した。

春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けた稽古は「まだペースは上げていない。明日(6日)から、部屋の力士と相撲を取って、ペースを上げていきたい」と、計画を明かした。出稽古についても「他の部屋の関取衆と肌を合わせるのは大事。機会があれば行きたい」と、積極的に行いたい考えだ。

今月中には出身の富山県に帰省し、後援会の会員など富山県民との交流を予定している。初場所中も、地元では熱心な応援が続いており「横断幕やのぼりが出ているのを見て、非常にうれしかったです。富山の応援は1番力になる。(富山に)まだ帰りたくない気持ちはあるけど、後援会の方々から『帰ってこい』と言っていただいたので、しっかりとあいさつして、感謝の気持ちを伝えたいです。また3月場所も自分の相撲を取って、お客さんに喜んでもらえたら」と、表情を引き締めて話していた。