優勝争いでトップを走る西前頭14枚目の一山本(30=放駒)が、2敗で追う玉鷲(39=片男波)を持ち前の突き押しで一蹴。突き出しで勝って幕内の勝ち越し第1号を決めた。9日目での勝ち越しも自身最速となった。

大関陣は、今場所の綱とりが絶望的となった貴景勝(27=常盤山)が錦木(33=伊勢ノ海)を引き落として連敗は2でストップ。6勝目を挙げた。

霧島(27=陸奥)は、前日から出場した東前頭筆頭の朝乃山(29=高砂)を、はたき込みで下した。朝乃山が攻め込んだが、土俵際で霧島が残し、はたき込んだ。物言いがついたが、軍配通り霧島の勝ちとなった。霧島は2敗を守り、一方の朝乃山は負け越しが決まった。

豊昇龍(24=立浪)は、2敗同士の対戦で関脇琴ノ若(26=佐渡ケ嶽)に寄り倒されて連敗。琴ノ若は勝ち越しに王手をかけた。

他の関脇陣は、年間最多勝争いでトップを走る大栄翔(30=追手風)が、関脇同士の対戦で若元春(29=荒汐)に、はたき込みで敗れ4敗目を喫した。

他の三役陣は、小結阿炎(29=錣山)が宇良(31=木瀬)に引き落とされ6敗目を喫した。小結北勝富士(31=八角)も正代(32=時津風)に敗れ7敗と後がなくなった。

なお年間最多勝争いは、1差でリードしていた大栄翔が敗れ、霧島が勝ったため、両者が56勝で並んだ。豊昇龍が1差の55勝で追う。

先場所、11勝4敗の優勝同点で、今場所もここまで2敗と好調の西前頭8枚目の熱海富士(21=伊勢ケ浜)は、阿武咲(27=阿武松)を、はたき込んで勝ち越しに王手をかける7勝目を挙げた。西前頭15枚目の美ノ海(30=木瀬)も勝って、新入幕勝ち越しに王手をかけた。

9日目を終え、優勝争いのトップは1敗の一山本で変わらない。1差の2敗で霧島、琴ノ若、熱海富士、美ノ海の4人が追う。

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