師匠も思わずアッパレ! 大関霧島(27=陸奥)の2度目の優勝に、師匠で自らのしこ名を継がせた陸奥親方(64=元大関霧島)も、手放しで喜んだ。

「幕内最高優勝は大関霧島」-。このアナウンスが館内に響くのは、91年初場所を14勝1敗で制した当時の大関霧島(現陸奥親方)以来、約33年ぶりのこと。報道陣にそのことを伝えられると陸奥親方は「アッパレ!」と発した。

稽古量と性格の素直さが、大関まで昇進できたと分析する陸奥親方。入門から若い衆の頃には「何回も(故郷のモンゴルへ)帰れ、と言ったけど、本人が我慢してきて良かった。オレのためじゃない、本人のためにね」と話した。そんな時代を思い返しつつ、ここまで優勝2回の大関が、いよいよ綱とりに挑むことについて「こんなになるとは思っていなかった。いい親孝行。自分(霧島本人)のお父さん、お母さんも喜んでいるでしょう。オレに対しても親孝行みたいなもの」と師弟愛を感じ取った。

今場所は3連勝スタート後、連敗こそしなかったが6回目までに2敗を喫した。「足が出ていた(初日からの)3番はいい相撲だったけど、それから3番は足が出なかった。『自分の相撲を取って負けたなら仕方ない』と言った」というアドバイスも功を奏した。

体の頑丈さも自慢の弟子だ。新大関だった今年7月の名古屋場所は直前のケガで初日から3日間は休場。4日目から出場したが、6勝を挙げるにとどまり負け越し(6勝7敗2休)た。そのころを振り返り「アレは焦った。でも治りが早い。以前に膝をやった時も無理かなと思っていたら、サポーターもしなかった」と無事コレ名馬のような弟子を褒めた。

自身が成し得なかった横綱昇進の夢を、愛弟子に託す陸奥親方。「ケガには気をつけて相当、稽古しないといけない。オレは30を過ぎての(大関昇進と優勝)だったけど(弟子の霧島は)もっと若い。ゆっくりしていられないから(場所後も)すぐに体を動かして」と休む間もなく稽古で汗を流す。「もう1つ、上(の番付)に行くにはもっと(稽古を)やらないと」と満願成就のための二人三脚が続く。

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