大相撲元関脇寺尾の錣山親方(本名・福薗好文)の訃報から一夜明けた18日、東京・錣山部屋には多くの相撲関係者が弔問に訪れた。同じ二所ノ関一門に所属する芝田山親方(元横綱大乃国)は「調子が悪いという話はもちろん聞いていた。おかみさんから『ご迷惑をおかけしてすみません』と手紙をもらって、お返事の便りを出したところでしたから…」と突然の訃報に驚きを隠せなかった。

続けて「歳も自分と同じで、同期生ではないけど、学年は一緒。早すぎる死が本当に残念」と惜しんだ。錣山親方との現役時の思い出について「僕が大関の時にフランスのパリで公演があった時に、私と寺尾で大相撲をPRしたのを覚えています」と回想し、力士としては「小気味の良い動きと、攻められても土俵際で軽快にさばく。本当に良い力士でした」と懐かしんだ。他に、阿武松部屋の師匠の阿武松親方(元前頭大道)は「自分が部屋を継いでから本当に気に懸けてもらった」と心優しい兄貴分だったと感謝した。