再入幕で東前頭14枚目の琴勝峰(24=佐渡ケ嶽)が、1年ぶりの幕内勝ち越しを決めた。東前頭筆頭の若元春(29=荒汐)に、得意の左四つに組み止められたが、うまく体を入れ替え、寄り倒しで8勝目を挙げた。

取組後、NHKのインタビュールームに呼ばれた琴勝峰は「ずっと幕内での勝ち越しがなかったのでよかったです。1日1日、積み重ねた結果でよかった」と表情を緩めずに話した。この日の相撲については、左四つにさせまいと「左手を出していったけど、左四つになられた。(その後は)体が勝手に反応してくれた。焦りすぎなかったことと、最後まであきらめなかったことが良かった」と勝因を挙げた。

幕内最後の勝ち越しは、1年前の初場所。その場所は千秋楽まで優勝争いを演じた。それからケガもあり十両にも陥落したが「絶対に上に上がって、という気持ちだった。支えてくれた家族がそばにいてくれたことも良かった」と話し、残り3日の土俵についても「1日1日、集中したい」と前向きな姿勢を示した。

【初場所】取組結果一覧