大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)3日目の12日、新弟子らの前相撲で、再出世を目指す肥後光(36=木瀬部屋)が土俵下に落ちて後頭部を強く打った。大事を取って救急車で病院に搬送されたが、ここで活躍したのが救急救命士だった。

今場所から取組で発生する力士の重大事故、負傷の対策として、土俵近くに救急救命士を常駐させている。今回、その救急救命士が初対応。力士の状態を確認するなどした。

2021年春場所では三段目力士が土俵に頭部を強打し、約1カ月後に急性呼吸不全で亡くなっている。悲劇を繰り返さないための措置が求められていた。