大関とりの関脇若隆景(30=荒汐)が、痛恨の6敗目を喫し、今場所後の昇進は絶望的な状況となった。 先場所優勝ながら、負け越しが決まっていた東前頭5枚目の琴勝峰に敗れて5勝6敗。取組前まで1勝4敗と、合口の良くない相手だった。大の里&豊昇龍の両横綱、さらには大関琴桜と対戦していない段階で、2桁白星の可能性が消滅。1場所15日制となった49年夏場所以降、直前場所で1桁白星に終わって大関に昇進した例はない。昇進の可能性が消滅したわけではないが、慣例に従えば、極めて厳しくなった。
小結だった夏場所で12勝、関脇だった名古屋場所で10勝を挙げた。大関昇進目安は「三役で3場所33勝」。前日10日目に敗れてすでに、目安に到達する今場所11勝の可能性はなくなっていた。ただ、本来は2人いるべき大関が、現在は琴桜1人しかいない状況などを加味すると、10勝で昇進の可能性は高まっていた。それがこの日敗れ、その可能性も消えた。
今場所、残るは4番。両横綱と大関の3人を撃破した上で、残り4番を全勝するしか、昇進の可能性を残すことはできなくなった。残り全勝で、昇進を預かる審判部の判断を待つ“いちるの望み”に、かけるしかない状況に追い込まれた。

