最高位は東十両5枚目、左膝の大けがで昨年名古屋場所から3場所連続で全休していた西三段目3枚目の生田目(24=二子山)が、復帰後2場所連続の勝ち越しに王手をかけた。元幕内で西三段目筆頭の千代丸を押し出し。立ち合いから突いて出たところで、相手のいなしに体を泳がせながらも踏ん張って立て直した。すると再び突いて出て、左に回りながら体勢を立て直そうとした相手を逃さず、土俵外へと追いやった。3戦全勝で、5勝2敗だった先場所に続く勝ち越しまで、まずはあと1勝とした。

取組後は「相手はベテランで、技もあるので警戒していた。相手のいなしで残せたのは、間違いなく手術したおかげ」と、バランスを崩しても、テーピングなどが痛々しい左足で踏ん張ることができたことを勝因に挙げた。左膝前十字靱帯(じんたい)損傷、左膝内側半月板損傷のため、昨年6月21日に都内の病院で手術を受け、そこから長期離脱。ぶっつけ本番に近い状態で出場した先場所で相撲勘を取り戻し、今場所は一段と動きに鋭さが増している。

同じく大けがで長期離脱中の元十両で、同部屋の幕下三田が、早ければ5月の夏場所から復帰すると師匠の二子山親方(元大関雅山)が明かした。三田とは同い年で仲が良いだけに、生田目も「彼は本当に意識が高くて、すごく刺激を受けている。けがが治ってから、20代半ばで高く跳ぶための、今は助走期間と思っている。絶対に無駄じゃない」と力説。けがで番付を落としたものの、鍛え直して復帰し、心身ともに成長できたと自認している。

「自分よりも年下の大関安青錦関や藤ノ川関…。十両の時に戦っていた年下の関取が幕内上位で取っている。自分も幕内に上がって、また戦いたい」。隠しきれない情熱を持って、勝ち越しを通過点に、全勝優勝を目指していく。

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