AKB48岡田奈々(24)が3日、東京・昭和女子大人見記念講堂で10周年記念ソロコンサート「Starting Over」を行った。

4年ぶりとなるソロコンサートでは生バンドを従えて、あえてダンスを”封印”。「ダンスは1ミリも踊りません! とにかく歌でストレートに勝負しにきました!」。自身のセンター曲「根も葉もRumor」をはじめ、3月まで兼任したSTU48の「花は誰のもの?」、ファンからのリクエストでKing&Prince「シンデレラガール」、Ado「うっせぇわ」、Aimer「残響散歌」などカバー曲を中心に2000人を魅了した。

アンコールでは、1月の「第4回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」優勝特典のソロ曲「壊さなきゃいけないもの」を初披露し、アカペラで歌唱する場面も。さらに自身が作詞をしたロック調のオリジナル曲「この世から僕だけが消えることができたら」も初披露した。

BNK48やCGM48の楽曲で作詞した経験はあったが、本格的には初挑戦。約1カ月かけて制作し「秋元(康)先生の曲を歌いすぎていて、ちょっと先生っぽさが出ちゃってる気がします」と笑顔を見せつつ「誰とは言わないんですけど、ある1人の人間を思い浮かべて書いたので、妄想というよりは、その人に向けて歌っていたりするので、そういうところもちょっと聞いてていただけたらうれしいです」と話した。

七夕も近く、取材陣からのリクエストで短冊には「ファンの皆様と沢山会える年になりますようにハート」としたため「ライブはより心と心が通じ合えると思います。ライブはもちろん、いろいろなイベントで皆さんと直接会える年にしたいです!」。

グループ活動、舞台など役者活動に加えて、今後はソロ歌手デビューも目指していく。「バラードもかわいい曲もやりたいですし、いろいろな表現ができる“振り幅お化け”になりたいです!」。さらに「10年でここまで来たので、10年後には…。日本武道館を1人で埋めたいです。無謀だと思われても、一緒に夢を追い掛けてくれたらうれしいです」。予定になかったダブルアンコールでは、「根も葉もRumor」をもう一度披露。“シンガー岡田奈々”として、また新たな一歩を踏み出した夜だった。【大友陽平】