SKE48荒井優希(25)が1月4日、東京女子プロレスの後楽園ホール大会に出場し、インターナショナル・プリンセス王者のマックス・ジ・インペイラーに10分19秒、片エビ固めで勝利。12代王者になりました。ただ、勝利までの道のりは見ていてハラハラドキドキの連続でした。

両者のにらみ合いからバトルはスタート。序盤ではきゃしゃな荒井がキックやエルボーなどさまざまな攻撃を仕掛けても、100キロ近い体重のインペイラーにはことごとく効果がないように見えます。

ひとことで言えば一方的な劣勢。パワーの差は歴然で、両足を持たれてジャイアントスイングをされたり、顔を蹴ろうとした足首を持たれて逆に倒されたり。髪の毛をつかまれて引きずられるシーンも。抱え上げられてマットにたたき付けられるだけならまだしも、場外乱闘では硬~い床に背中から無残に落とされました。その度に荒井の発する「イヤーッ」の悲鳴が会場に響き渡り、ファンからの「あらいー」「頑張れ~」の声援が続きました。

ただ、それでも荒井は諦めません。10分が経過するころに得意技のかかと落としをインペイラーの脳天にかましてフォールへ。そのまま片エビ固めで勝利をもぎ取り、初のシングル王者ベルトを獲得しました。

勝利後の取材では、汗だくになりながら「最初から何度も逃げ出したくなった」と素直な思いを吐露しました。殴っても蹴ってもビクともしない相手です。そりゃ、恐怖心もわきます。でも、最後までリングから逃げずに正面から戦い続けました。

荒井は13年11月にSKEに加入。アイドルを約8年やった後で「アイドルのほかに、もう1つファンの方に楽しんでもらえるものを身に付けたい」。そんな思いからプロレスデビューをしたのが21年5月です。それから3年弱。ルックスもスタイルもかわいらしい“アイドルそのもの”の荒井ですが、この日のストロングスタイルからは諦めない心がヒシヒシと伝わってきました。「プロレスは筋書きのあるドラマ」とはよく言われる言葉ですが“荒井劇場”だったらまた見てみたい。そう思わせてくれる見事な戦いっぷりでした。【松本久】