今年のアカデミー賞は「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」が作品賞、監督賞、主演女優賞など主要部門をほぼ総なめにする快挙となりましたが、授賞式後は今年も恒例のアフターパーティーが盛り上がりを見せていました。

オスカーの夜は受賞者や候補者のみならず若手俳優から人気モデルまで多くのセレブが出席するパーティーがあちらこちらで開かれ、人気スターたちは複数のパーティーをハシゴするのが習わしです。中でもヴァニティ・フェア誌主催のパーティーは、アフターパーティーの代名詞ともいえる存在で、注目度が高いことで知られます。

今年もヴァニティ・フェアのパーティーには主演女優賞に輝いたミシェル・ヨーはもちろん、ケイト・ブランシェット、ミランダ・カー、ジジ・ハディッドにジャスティン・ビーバーとヘイリー・ビーバー夫妻、ビリー・アイリッシュ、ファン・ビンビンら多くの豪華セレブが続々登場。レッドカーペットではセレブたちの美の競演も毎年話題になりますが、今年は裸に近い大胆な「ネイキッド・ドレス」スタイルがメディアを賑わせました。ハリウッドで大流行中の「ほぼ裸」の全身透け透けドレスを着用したセレブたちを紹介します。

■ハンター・シェイファー

大胆な衣装で登場したハンター・シェイファー(ロイター)
大胆な衣装で登場したハンター・シェイファー(ロイター)

今年もっとも注目されたファッションの一つが、トランスジェンダーモデルで女優のハンター・シェイファーが披露したバストトップを羽根で隠しただけの真っ白いアンサンブル。羽根をブラトップに見立てた大胆な装いには、悪趣味だと批判的なコメントもたくさん寄せられています。

■エミリー・ラタコウスキー

モデルでファッションデザイナーでもあるエミリー・ラタコウスキーは、シルバーの透け透けドレスで登場。バストトップはデザインで隠れてはいるものの、ヌードカラーのパンティは丸見えで体のライン全体を露出する挑発的なドレスは、ひときわ大きな注目を集めていました。

■シアラ

露出度の高さで群を抜いていたのは歌手でモデルのシアラ。体のラインからアンダーウェアまですべてが露わになった過激なシースルードレスで登場し、ネットを賑わせました。

ヌードカラーのニップルカバーと黒のTバック以外何もつけていないスタイルには、批判も多くあったようで、TikTokに「来年はこうしてヴァニティ・フェアのパーティーに登場する」とコメントを添えて全身をシーツで覆った姿を投稿して反論しています。

シースルードレス姿を披露したモデルのアレッサンドラ・アンブロジオ(ロイター)
シースルードレス姿を披露したモデルのアレッサンドラ・アンブロジオ(ロイター)

他にも全身透け透けのシースルードレス姿を披露したブラジル出身のモデル、アレッサンドラ・アンブロジオや女優のデイジー・エドガー=ジョーンズ、ワンショルダーのドレスから黒のレザーブラを覗かせた、女優で監督のオリビア・ワイルドなど、露出の高い旬のスタイルがレッドカーペットの話題を独占。

昨年末から始まったハリウッドの賞シーズンは一区切りとなりましたが、5月にはカンヌ国際映画祭も控えており、ファッションの本場フランスでスターたちがどんな装いを披露するのか、今からレッドカーペットが楽しみです。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)