日向坂46丹生明里(22)が明日19日発売の9枚目シングル「One Choice」で初センターを務める。ピュアなオーバーリアクションは、“ペッパーミル・パフォーマンス”などで話題となったWBC日本代表ラーズ・ヌートバー外野手にたとえられることも。運命的タイミングでのセンター抜てきで、グループ愛をさらに深めている。【横山慧】

笑顔でポーズを決める丹生明里(撮影・鈴木正人)
笑顔でポーズを決める丹生明里(撮影・鈴木正人)

フォーメーション発表で、センターとして最後に名前を呼ばれた。「心拍数がすごく上がっていくのを感じました」と振り返った。

「日向坂46としても5年目に入って、今年も絶対また紅白歌合戦に出られるようにより一層頑張ろう、と年始にスタッフさんたち含めてお話をしていた直後のシングルだったので、私でいいのかな、みたいな気持ちも生まれました。でも、やっぱりうれしい気持ちも大きくなっていきました」

自身の心境の変化もあり、センターを前向きに受け入れた。「去年の終わりくらいから少しずつ『いつかセンターに立ちたい』って気持ちが出てきて。同時に『でも自分がこんなこと思っていいのかな』とも思ったんです」と明かした。「母に相談したら、『芽生えた気持ちを否定するんじゃなくて、ちゃんと温めておきなさい。きっと少しずつ大きくなるから』って言われて。すごく納得できました」と感謝した。

「そういう気持ちが芽生えてきた、まさにその時のセンターでした。こんなにすてきなポジションに立たせていただくんだから、『頑張ります!』って前向きな気持ちで挑んだほうがいいだろうなと思っていたので。すごいタイミングで選んでいただけて、これはもう奇跡だ、運命的だ、って個人的にも思えました。本当に感謝です」

「One Choice」は軽やかなメロディーが特徴で、相手へのいちずな思いを歌ったナンバーだ。「好きすぎて苦しくて、逃げ出したくなるけどそれでも僕は君を好きでい続ける、っていう恋愛系の曲なんですけど、個人的には『君』を『日向坂46』に置き換えた時にすごく歌詞が染みたんです」と説明。腰の痛みなどでグループ活動を休んだ時期もあり「思うように参加できない時期にはいろいろな選択肢もあったけど、それでもやっぱり私は日向坂46が好きだなって思いました」と回顧した。

笑顔でポーズをとる丹生明里(撮影・鈴木正人)
笑顔でポーズをとる丹生明里(撮影・鈴木正人)

体をいっぱいに使った大きなリアクションがチャームポイントの1つ。テレビ東京の冠番組「日向坂で会いましょう」では「第2のにぶちゃんを探せ!」と題したリアクションチェック企画が行われたほどだ。「ファンの方にもリアクションが大きいと言っていただきます。最近、メンバーからはヌートバー選手にリアクションが似てるって言われました。アメリカンなリアクションってことだと思います。『ホームアローン』の(驚く)顔に似てる、っていうのもすごく言われます」と笑った。

「『One Choice』は今年最初のシングルで、やっぱり日向坂46といえばこういう明るくハッピーな雰囲気だよね、っていうカラーをあらためて皆さんに届けられる曲だと思います。見ている方々にニコニコ、笑顔の気持ちになれるよね、って思っていただけるように、センターとして頑張ります!」

ヌートバーばりの存在感で、グループを明るく高みに導いていく。

◆丹生明里(にぶ・あかり)2001年(平13)2月15日、埼玉県生まれ。17年8月、けやき坂46(ひらがなけやき=現日向坂46)に二期生として加入。特技は剣道。兄の影響で「ドラゴンボール」などの漫画、アニメが好き。156・5センチ。血液型AB。