元フジテレビアナウンサーでフリーアナの長谷川豊(39)が大阪市の橋下徹市長(45)との“毒舌対決”を望んだ。

 長谷川が金曜日メーンキャスターを務めるテレビ大阪の夕方ニュース番組番組「ニュースリアル KANSAI」(月~金曜午後5時13分)が27日、スタートした。

 番組のテーマは関西、とくに大阪で起きている身近なニュースをあらゆる角度から徹底的に掘り下げること。放送終了後、奈良県出身の長谷川は関西で最も気になる存在を明かした。大阪都構想を推し進める橋下氏を「これまで1000人以上の政治家を取材したが、橋下市長は数人しかいないSランクの政治家」。かつて実況も担当した競馬に例えて、「オルフェーブルよりも気性が荒い。でも大阪市民がうまいこと乗りこなしたら3冠を獲得できる資質がある」と期待を込めた。その上で「(橋下市長の)定例会見にも行ってみたい。未来の日本の姿について質問したい」と大阪市役所へ乗り込んで“毒舌対決”を希望した。

 初回放送は毒舌男と言われる長谷川らしく型破りなスタートを切った。「大阪市の財布から283億円が消える」と題して、バブル時代の大阪市住之江区の商業施設「オスカードリーム」をめぐる大阪市交通局の土地信託事業の失敗を取り上げた。

 再現VTRではその失敗のツケとして、税金約283億円が和解金として銀行側に支払わなければいけない状況を伝えた。事前に同施設を訪れ、大阪市民に街頭インタビューした長谷川は「笑って答えていただいたが、笑っている場合じゃない!」と税金のムダ使いを一刀両断した。

 この日の放送47分間では大塚家具の株主総会、ドイツの旅客機事故のニュースはいっさい扱わなかった。「番組の構成表では大塚家具のニュースはなし、旅客機の墜落のニュースもなかった。なにかこう突き抜け感があります。怖いモノ知らずというか、これは挑戦ですね。さすがテレビ東京系のテレビ大阪です」と満足そうにうなずいた。