米映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の公開30周年記念イベントが21日、都内で行われ、元中日投手で現役を引退したばかりの山本昌氏(50)、中日で一緒にプレーした野球解説者の山崎武司氏(46)、映画コメンテーター有村昆(39)が参加した。

 1989年公開の第2作「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」で、主人公マーティが85年から2015年10月21日へタイムスリップ。劇中で描かれた未来が、ちょうどこの日だった。世界的に記念行事が予定され、時差の関係で、日本国内のイベントが先行する形になった。

 第1作公開の85年には中日入団2年目で、劇中で遠い未来とされた30年後まで現役を続けたとして、山本氏がイベントに呼ばれた。タイムマシンとして飛び回った名車デロリアンに乗り込み、映画の未来到着時間・16時29分に合わせ、山崎氏の運転で約50メートル走行。ファン約750人の熱い視線を浴びた。

 「未来の乗り物に乗っているようだった。昔の自分に会ってきたみたいな。もし30年前の自分に会えたら、『やれるから頑張れ。こういうボールを覚えなさいとか、こうやって投げなさい』とか、指導しますね」と笑顔。山崎氏は「意外に乗りやすかった。映画に出た車を運転できるなんて、こんな夢のような話はない」と力を込めた。

 デロリアンを個人的に所有する有村が「(妻でフリーアナウンサーの)丸岡いずみがいつも横に乗っているけど、『乗り心地が悪い。ガタガタいう』と言うんです」と明かすと、山本氏は「車はロマンですから。それを差し引いて乗り心地を語っていただきたい」とキッパリ。有村は「ですよ、いずみ! 聞きました?」と満足そうだった。

 また、来月には映画30周年を記念した演奏会「バック・トゥ・ザ・フューチャー in コンサート 2015」が開かれる。都内では11月23日に東京国際フォーラム・ホールA、24日にすみだトリフォニーホールで開催。同26日には大阪・オリックス劇場でも行われる。ドレスコードが設定され、1950年代や80年代のファッションで音楽を楽しむ。チケットはS席9800円、A席7800円(いずれも税込み)。問い合わせはキョードー東京電話0570・550・799(平日11~18時、土日祝10~18時)。