日本テレビ系「笑点」(日曜午後5時半)の5代目司会者桂歌丸(79)が、5月22日の生放送を最後に、大喜利司会者を退くことが30日、分かった。

 この日、都内で行われた「笑点50周年記念スペシャル」(15日午後5時)の公開収録の最後に発表、終了後に会見を行った。

 歌丸は、司会を退く理由について「体力の限界です。歩くのが大変に苦しい。歩くと息切れがしてしまう。これ以上続けますと、迷惑をかけてしまう」と、09年に患った肺気腫の影響が大きいとした。昨年夏には腸閉塞(へいそく)で入院するなどしている。

 心境を聞かれると「正直言いまして、さみしいですよ。50年間、しゃかりきになってやってきた番組。でもふんぎりをつけなければ席を譲ることはできない」。

 今後については「落語をやる以外になにもない。80歳になったら少し、少し楽をして落語の勉強をしたい」と、落語への意欲を語った。

 歌丸は66年5月15日に始まった「笑点」の第1回から出演、大喜利メンバーとして活躍し、06年から司会を務めてきた。司会者は、初代が立川談志さんで、前田武彦さん、三波伸介さん、5代目三遊亭円楽さん、歌丸と続いてきた。次の司会者について、日本テレビは「発表の時期、発表の仕方含めすべて検討中です」とした。

 大喜利メンバーの林家木久扇は「男っぽい人だなと思ってびっくりしました。本当に驚きました」、三遊亭円楽は「これからも、師匠の背中を見ていきます。もっと勉強しろとしかってください」と涙を見せた。