水森かおり(43)は「越後水原」を歌唱する。今年で5年目となる巨大衣装・装置はすっかり紅白名物になった。

 高さ約6メートル、横9メートルに広がる巨大ドレスのてっぺんに立つ。ドレスには約500メートルもの白レースを使用した。

 見ものなのは、水森の足元から広がる衣装全体に対し、プロジェクションマッピング(特殊な映像技術)とLEDライトを駆使した映像だ。壁や天井を含む会場全体を8台のプロジェクターで照らし、白鳥の飛来と越冬、春にシベリアへ飛び立つ曲の世界観を色彩鮮やかに描く。

 最後には本物の羽が降ってくるという。「たくさんの羽に降ってほしい。『爆羽』が口に入っちゃうのではないかと、今からワクワクしています」。

 来年は酉(とり)年。「この鳥の衣装を良い形で来年につなげたいです」。