歌手高橋真梨子(67)が、11日発売の週刊文春に「紅白紅組司会の有村架純に怒った」と報じられ、高橋の所属事務所が「まったくの事実無根だ」と見解を表明した件です。

 あらためて振り返ってみます。

 紅白では、高橋が歌唱する直前、有村が「場所がどこであれ、私はただ歌うことだけをしてきました。これからも変わることなく、こうしていくことでしょう」などと、高橋のメッセージを代読しました。文春の記事は、NHK関係者の話として、有村が抑揚もなく棒読みだったので、高橋が周囲に「覚えておいてほしかった」と語っていたとしています。

 これについて、高橋側は「そんなことは言っていない」と主張しています。

 まったくの平行線です。

 高橋の夫で、事務所取締役でもあるヘンリー広瀬氏(73)の主張はこうです。そもそも、前日までに行われたリハーサルで、有村が読み上げるメッセージの内容を高橋は把握をしていた。「良いことを言ってくれてうれしい」と周囲に話していたそうです。

 そして本番。歌唱に集中している高橋の意識には、有村がどんな読み方をしているかなど入る余地などないといいます。「有村さんに対しては、怒るどころかメッセージを読んでもらったことをすごく感謝をしていた。記事にはまったく逆のことが書いてあって、高橋の人間性を疑われかねない。有村さんや彼女のファンにも失礼になる」。

 一方の週刊文春では「記事には十分、自信を持っています」とコメントをしています。

 真実は何なのか。記者は、それにジャッジをする立場にはありません。というわけで紙面を通じて、読者が判断をする材料として両者の主張を紹介した次第でした。